過去に公開した連載記事
本書は、2000年の医療DXがどのようなレベルで、どのようなコンセプトを求めていたのかを知る上での貴重な歴史的資料となっています。
当時、筆者は医療DX革命の先駆者と呼ばれていました。もうあれから24年の歳月が経ちましたが、たまたま筆者の手元には、その当時の公開資料が残っていたので、日本における医療DXの先駆者は、このような苦労の足跡をたどってきたのであることを歴史の資料として残すというつもりで本書を作成しました。
この書籍では1998年から2000年にかけての日本のITバブルおよびネットバブルの時代を詳述した、医療者向けタブレット雑誌「Medical Tribune」に連載した記事、45個を公開しています。
その時代の日本の医師が海外のネットバブルをどのように見ていたかに焦点を当てており、医師たちがどのようにネットを利用していたかの具体的なエピソードも含まれています。
具体的な使用例として、1998年の海外でのローミングサービスの利用、インターネット接続の有料化、レンタル携帯電話を利用したインターネット接続などが挙げられています。また、ネットを使った医療情報の取得や、病気の体験談の共有、リモート学習の初期形態、医師たちが海外の研究 者と交流できるようになった事例などが紹介されています。
2001年頃からMedical Tribuneというタブレット雑誌に、「臨床とインターネットとの接点」というテーマで、35回の連載記事を3年間にかけて公開していた頃がありました。
本書では、その2001年から2004年4月までの間に、筆者が、どんな事を構想し、それを世間に公開していたかを明らかにいたします。なお、連載期間があまりにも長いので、第1回から最終回(35回)までは、2分して前編と後編との2部作とさせていただきます。本書は前編です。
2001年頃からMedical Tribuneというタブレット雑誌に、「臨床とインターネットとの接点」というテーマで、35回の連載記事を3年間にかけて公開していた頃がありました。
本書では、その2001年から2004年4月までの間に、筆者が、どんな事を構想し、それを世間に公開していたかを明らかにいたします。なお、連載期間があまりにも長いので、第1回から最終回(35回)までは、2分して前編と後編との2部作とさせていただきます。本書は後編です。
筆者は、1999年4月頃からMEDIPEXと雑誌に、「ドクターのためのインターネット講座」というテーマで、22回の連載記事を公開していた頃がありました。その執筆を続けていたおかげで、当時のSo-netにおいてあったMyMediproというプラットフォームは日本で最も有名な医療情報発信プラットフォームに育てあげました。会員数は断トツの日本で1位となっていました。本書では、その間に、筆者が、どんな事を構想し、それを世間に公開していたかを明らかにいたします。インターネットの黎明期においては、このような発想しかできなかったという意味で、歴史的な資料になるかと考えます。ぜひ、日本の医療分野におけるITの黎明期の事を知りたい方は、本書をお読みくだされば幸いです。